学園祭で出会った人
急に腕を掴まれた
後にも先にも知らない人に
急に腕をつまれたのはこの時限り
強烈な印象が残った
連絡先を交換し
何度かお話しした
彼は自分と家のことを
たくさん話してくれた
いつの間にか疎遠になった
その人のことを
思い出すこともあまりなかった
数年前から
年に１度通っている先がある
その施設は
通常の観点に加えて
異なる観点からも
お客さまにとって
良いと思うことを
具現化した施設
お客さまへの思いが
伝わってくる
こころがある施設だと
感じていた
通い始めて５年位
今年の６月に足を運んだとき
ふと彼のことを思い出した
そういえば
どうしてるだろう
お住まいの最寄り駅は
このあたり
お父さんがその施設と
同じ事業をやっていると
話していたっけ
彼の名前をネットで検索
えっ…
同性同名の人が
既に亡くなっていて
わたしが通っている
施設名が書いてある
意味がわからない
頭の中が混乱している
状況が理解できない
自宅に帰り
当時の手帳を確認
検索した名前は
間違っていない
わたしが知りうる情報
名前、大学名等
キーワードをあわせて
何度も検索
やる、やらないの判断は
お客さまにとって良いかどうか
やらなければいけない
こうしなければいけない
はない
そこに働く人が楽しければ
お客さまの幸せ、快適につながる
自分が良いと
思うことをやる
自分を信じる
記事の内容は
当時話してくれたこと
その人らしさと
つながった
画像にも面影があり
目のちからに見覚えがある
わたしが
通っている先は
彼がリーダーとなり
新しい試みを
仕掛けた施設であること
そして
彼がすでに
亡くなったことを
信じざるを得なくなった
ショック、、、
亡くなるには
若いのに
素晴らしい功績をたたえたい
もう１度話をしたい
いろいろな想いが
頭の中を巡っていたとき
ふと
自分を信じて
好きなことを
やったらいいよ
自分を
活かしたらいいよ
曇りのない温かい笑顔で
言われたような気がした
不思議だけどそう感じた
描いた理想に向けて
勉強をし続け
強い意志を持ち
自分を信じ、活かして
理想を具現化した
彼の志しは受け継がれ
その施設で生きている
少なからずも
ご縁、つながりがあった
そして
彼の生き方は
今の私には
学ぶことがたくさんあり
大切なことを教えてくれた
こころのなかて
感謝の気持ちを
伝えたい
