今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

会社なんてそんなもんだよ


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「沈みゆくタイタニックで頑張っても…」

 

入社して数年経ったころ

当時の上司が年賀状に添えられた言葉

 

企画を立ち上げ実行したい旨を説明した

その上司は意図を理解し推してくださったけれど

会社としては通らなかった

 

それからだいぶ長い年月が経ち

尊敬する上司に出会った

 

上司がめざす方向に向けて

私もチームの一員として頑張りたい

 

いろいろな話をした

その上司がナンバー2に昇進されたとき

 

「俺はナンバー2になったけど

 社長と取締役の間に挟まれて中間管理職

 

 ナンバー2になったからって自分が思うようにはならない

 会社なんてそんなもんだよ」

 

とはなしてくれた

 

会社組織は最終の意思決定を行い、責任を負う

 

とはいえ

全てを社長が決めるのではなく

社長が下位の役職に権限を委譲し意思決定をする

 

それでも

実際には社長が首を縦に振らなければ進まないこともある

 

極端だけど

社員の大半が右だと考えていても

社長が左といえば左が方針になる

 

それぞれが右、左と考えることはそれぞれの正解

組織は意思決定をする人が左といえば左になる

 

それがすべて

 

方針が左のなかで右と言い続けることは

意思決定をした人には面倒、方針に従わないと判断される

 

頑張りすぎていた時の私は

上司が業務量を見通した業務分担ができていないこと

検証もせずに決まったからよろしくと丸投げすることを

問題だと考えながらも

自分がやらなければいけない

これをやれば認められると頑張り続けてしまった

 

私がほしい形で認められることはなかった

 

「会社なんてそんなもんだよ」

 

タイタニックと中間管理職の話をしてくれた昔の上司が

個人として私に言ってくれたことの意味がわかる気がする

 

「自分の考えが通らなかったり

 周囲から思うような評価が得られなかったとしても

 それはその部分だけのこと

 あなた自身を否定されているのではないんだよ」

 

自分の視点の正しさ、

存在意義を認めてもらうために一生懸命になっていた

 

仮に必要な視点であったとしても

上司がそれを必要と思わない限り

組織としては必要にならない

その視点が活かされることもない

 

会社は私ではなく

その上司に組織としての意思決定を担わせているのだから

 

「会社なんてそんなもんだよ」

 

そして

この会社をやめるときは必ず来る

 

私は転職をしたことがないけれど

働く会社は自分の意志で決めることができる

 

会社の中で自分の考えを通そうとすることに

どれだけの意味があるのか

 

自分の考えと異なっていても受け流し

求められた役割をこなすことで十分じゃないか

 

他人と比べる必要はないけれど

そうやって働いている人が大半ではないか

 

私が会社で自分を認めてもらいたい

自分の視点で見たから見える課題を解決する必要があるとの

思い込みからこうなったのではないか

 

仮にそうだったとしても

上司がその課題を課題と感じなければ課題にはならないのだ

 

気づくことは大きな一歩

 

一進一退かもしれない

 

自分の考えを自分の人生で活かす

 

少しずつ

自分を大切に生きる方向に進んでいる

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