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響凱(鬼滅の刃の鬼)


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 社会現象にもなった「鬼滅の刃」。昨年秋にテレビで「竈門炭治郎 立志編」~映画「無限列車編」までが短期間に放映されたときに、初めて見ました。

 

 その中で気になる鬼がいます。「鼓屋敷編」で出てきた「響凱(きょうがい)」。今週のお題「鬼」に参加します。

 

 響凱は人間時代に小説家を志望していました。残念ながら作家として評価されることはなく知人に原稿を踏まれ、作品を酷評されてしまいます。激怒した響凱はその知人を殺害します。

 

 鬼になった理由はわかりませんが、鬼になってからも小説を書き続けます。響凱は人を食べれる量を超えてしまった(=鬼として強くなることができなくなった)ことから鬼舞辻無惨に下弦の鬼の地位をはく奪されます。響凱は再び強くなろうと効率よく強くなれる人の血を求めているときに、竈門炭治郎に会います。

 

 最後は竈門炭治郎と戦いとどめを刺されます。竈門炭治郎が戦いの間に自分の原稿を踏まないでいたこと、「人を食べたことは許せないが、あなたの血鬼術は凄かった!!」との言葉を受け、響凱は涙を流して命を落としました。

 

 上記はざっくりとしたあらすじです。この響凱という鬼、人間時代も鬼になってからもずっと誰かに認められたかったです。

 

 響凱はすごく頑張っていました。鬼になってからも小説を書き続け、鬼舞辻無惨に下弦の鬼の地位をはく奪された後ももう一度鬼舞辻無惨に認められたいと効率よく強くなれる要素を持つ人の血を求めます。

 

 おそらく響凱はもう人を食べなくても鬼として生きていけたのだと思います。ですが、誰かに認められるようになるために食べたくもない人を探す。それは苦しかったと思います。もし、響凱に自分が好きなことを楽しむ自分をありのままに認める気持ちがあったなら、強くなくとも鬼として無理せずに生きて行けたのだと思います。

 

 また、人間時代に、自分の作品を酷評する知人を、自分とは異なる人、失礼な人、失礼なことはその人の問題。自分とは異なる価値観を持つ人と感じることができていたら。小説を書くことを楽しむ自分を響凱自身が認めることができていたら。

 

 響凱の願い「認められること」は最期に竈門炭治郎により叶いました。願いが叶ったことは響凱にとって嬉しかったことでしょう。

 

 響凱が涙を流して命を落とす姿は心に残りました。そのことをブログに書く日がくるとは思いませんでした。響凱の生き方は私に大切なことをおしえてくれました。

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