会社を経営するための3大資源、「ヒト」、「モノ」、「カネ」。どれも大切な資源です。他にも、「情報」、「時間」も必要です。
会社で働いていると、「会社のため」という言葉がよく出てきます。「会社の収益に繋がらない」それは明確に数字で判断できることが多く違和感はありません。
「会社のためにならない」、「個人としてはわかるけど、会社としては難しい」等、会社の何につながるのかよくわからないものも多いです。
どの資源も大切ですが、私は最も重要な資源はヒトだと考えています。ヒトは財産だからです。
世の中ではダイバーシティという言葉が浸透し始め、一人ひとりの多様性を認識するようになってきました。言葉を返せば、それまでは一人ひとりの多様性を認識できていなかったということだと思います。
ダーヴィンの進化論のように変化に対応できた者が生き残る。時代の流れや変化に適応できないと淘汰される。そのとおりだと思います
仮に表ではダイバーシティをはじめ一人ひとりを大切にすると言いながら、裏では実質的に変わらない、一人ひとりを大切にできないのであれば、何かが変わるでしょうか。
会社にはいろいろな人がいて、いろいろな役割を果たしています。役割に応じての評価はあってしかるべきです。
既得権益という言葉が適切かどうかはわかりませんが、会社が変わることに舵を切ろうとしても、変わらずに維持しようとするちからがある。メッセージに明確な基準や実効性が伴わなければ、解釈の仕方でいかようにも意味付けが変わる。そういうものが何のためなのかよくわからないものを生み出している一因でないかと思います。
会社とは人格ではないのに人格のように語られる魔者なのだと感じています。
会社を構成するヒトが同じ方向を向きちからを合わせることができたらものすごい力を発揮するでしょう。重要な資源であるヒトを大切に、ヒトを活かせる会社はこれからの時代より進化していくと思います。
会社を例にしましたが、人が集まる組織には似たような話があるのだと思います。ヒトを活かすことはヒトを大切にすることだと私は思います。