今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

自分を受け入れている人


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 Tさんは良くドジをします。先日の事件(ドジ)は大層なものだったそう。内容を聞くと、嫌な汗をかいて、いたたまれない気持ちになっただろうと思う。私であれば、数日間はどんよりとした気持ちを引きずってしまいそう。また、責任感からその仕事を離れたいと思うかもしれない。という感じのドジでした。

 

 Tさんは終わった後「すみませんでした」と謝っていました。客観的に見ると、Tさんだけに問題があるわけではなく、やることが多すぎて、手が回らないことが問題の起点になっていたようにも感じます。要員不足、メンバーも補佐できるほど余裕はない。Tさんだけが原因ではないと感じます。

 

 事件に遭遇した人は「何も言わないで上げて」といいます。Tさんはとても反省しているようでした。

 

 その事件から数時間立つと、いつものTさんに戻っていました「やらかしちゃったのよね」と自分から言ってきたので、「きっとやることが多すぎなのだと思います。お疲れさまでした」というと「ありがと~」と言っていました。

 

 Tさんは自分のミスをしっかりと受け止めて反省もされていました。そのうえでいつまでもその気持ちを引きずらずに、気持ちを切り替えている。その姿は、いじけているわけでも、意固地になるわけでもない。また、必要以上に自分のせいにも、他人のせいにもしていない。周りもTさんを責めてはいなく、苦笑いという感じでした。

 

 Tさんはミスをしても、短い時間で切り替えて自然体に戻れる。そして、周りにも受け入れられている。それはどうしてか。

 

 Tさんは、ミスも含むストレスへの対処法を身につけている。例えば、結果は変わらないけれど、謝るという最善策を尽くし、次回気を付けよう。それで良しとする等の切り替え法があるのだと思います。そして、Tさん自身が失敗をすることも含めて「ありのままの自分を受け入れている」だと思います。

 

 Tさんは、失敗はしたけれど、失敗がすべてではない。やらかしちゃったけど、失敗することも自分の一部。失敗したところで自分の価値は変わらない。それがわかっているのだと思います。

 

できなかったからと言って必要以上に落ち込むこともない。

 

 Tさんの姿を見て、自分は完璧を求めていた分、失敗を減点と捉えていた。減点されないようにいつも完璧を目指す。そのループを循環していたことに気づきました。バランスを崩してからは完璧を目指す気持ちはなくなりました。

 

 そのTさんがいつぞや私に言った言葉「大変だけどジェットコースターにみたいで楽しい」。私も楽しむ余裕を持っていたいと感じました。


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