今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

新緑のかおり


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 暑い日が続き、夜も部屋の窓を開けていました。ふと、外からの風に新緑のかおりを感じました。

 

 毎年5月の頃はツツジが咲き乱れ、木は葉が豊かになりその色はイキイキとしたみどり、その頃の空気は独自の匂いがあります。

 

 ややムワッと感じるような、葉が育つような生命力が溢れる、新鮮というよりも植物が生きている中で生まれる、この季節特有の香り。私の中では5月の香り。

 

 1年前、心身のバランスを崩し、この香りを感じたかどうか記憶がありません。五感が鈍っていて感じなかったのかもしれないし、香りを感じる余裕がなかったのかもしれません。

 

 日本には四季があり、季節ごとに感じる気温、景色が異なります。天気でも晴れ、曇り、雨で見える景色が変わります。

 

 道を歩いていると小さな花が背筋を伸ばして咲いています。雨の降りはじめには、土ぼこりのような匂いがしたり、陽射しには虹のような七色が輪っかになっていることがあったり(正体は花粉らしいです)。自分に余裕があれば、身近な楽しみを見つけることができます。

 

 日々の生活を楽しむ感性の幅を保つ。その感性の幅を保つことができるのは自分だけ。それは誰しも同じこと。

 

 最近になり、自分が頑張り過ぎていたことを客観的に見て実感として感じることができるようになりました。頑張りすぎていたことに対しては、1年前は頑張りすぎていたかも、半年前は頑張り過ぎていたことに気づく。いまは実感として感じる感じです。

 

 実感として感じることができるようになったことは、頑張ることを手放したから。手放して空いたスペースで、ほかのことを感じることができるようになったから。

 

 頑張らないこと、頑張らない自分を受け入れることができたから。頑張らないことをやってみて、はじめて頑張ることとの差がわかるようになったから。

 

 気づけば、苦しい生き方を繰り返してきたことにも気がつきました。他人からの承認を得るために頑張る。ひとつ越えればまた一つ出てくる。その繰り返し。その承認は本当は誰にしてもらいたいことだったのか。

 

 今は私が本当に承認を得たかったのは、仕事、会社ではなかった。私は卒業し会社に入ったとき、これからは自分の力でやっていく。なんでも自分の力で切り拓こうとしていました。そこで居場所を得たいというか。会社の中で居場所を得たいという気持ちは、心身のバランスを崩すまでは。そこで自分が思うように認められ無かったことで、私が本当に承認を得たかったのは誰か、既に承認をされていることを知ることになります。

 

 また、私が欲しい居場所は会社ではない。会社の居場所は辞めることで終わる。期限があることを知ることになりました。

 

新緑のかおりはいろいろなことに気づいたことを思い出しつつ、新しい気づきをくれました。


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