今週のお題「好きな街」に参加します。
「街」にはいろいろな表情があります。好きな街といってすぐに思い出すのは、自分が育った街。駅からバスで10分位のところで育ちました。
その街は、大きな神社、桜やケヤキの並木道があり、文化会館や市営プールも充実していました。今はその地から離れてだいぶ経ちますが、自然や文化に触れる機会が多く、子どものころ育った環境は趣味、嗜好にも影響したように思います。
幼いころ住んでいた街、そのころは、個人で営むチェーンのパン屋さんや駄菓子店、また、野菜屋さん、魚屋さん、肉屋さんが共同で出店しているスーパーがありました。今でいうスーパーマーケットという感じではなく、野菜屋さんや魚屋はかごに商品を入れ、お肉屋さんはショーウインドウーで量り売りをするスタイル。そこに買い物に行くことも楽しみでした。
そのスーパーの隣の空き地、確か駐車場のようなスペースがありました。そこでは毎年盆踊りが開催されていました。近所の子たちが浴衣を着て踊る。お肉屋さんのコロッケを食べる。そんな楽しさがありました。
地域に根差したコミュニティーもありました。当時は地域全体で子供を見るような大人の目がありました。今の時代とは違うコミュニケーションがあったように思います。
幼いころに住んでいた家は駅からはバスで10分歩いて15〜20分位でした。
不動産を選ぶ基準で駅から近いということを優先する人もいます。私は大人になってから不動産を選ぶ基準として駅から近いことよりも、駅からある程度離れていても、バス便が豊富だったり、住居のそばにスーパー等の利便施設があることを重視する傾向があります。
大人になってから選んだ街は、近所に個人経営の和菓子屋さんや今はなくなってしまいましたが、個人経営の魚屋さんが煮魚や焼魚を売っていたり、個人経営のお肉屋さんがトンカツや鶏のから揚げ等を売っているお店がありました。その店舗があったからその街を選んだのではありませんが、そのような光景や地元のコミュニケーションに触れる機会があるとなんだか落ち着きます。
住めば都といいますが、振り返ると住む街はどの街にも魅力があります。また、働く街、旅行で訪れた街、いつもと違う駅の街それぞれの顔があります。街により雰囲気も変わります。その中で好きな街はのほほんとした良い気が流れている街のように感じます。