キャリア・アンカー、自分が仕事をする上で大切にしたいことを指します。キャリア・アンカーには8つのタイプがあります。
自分が仕事をする上で、何を大切にしたいかを知ることは、選択の機会を迫られたときに、適切な選択ができます。
その前にキャリアという言葉、いろいろな定義があります。「仕事やその経歴、進路」を指す場合、「仕事を中心にしてとらえた人生または生き方そのもの」といった捉え方があります。
いずれにしても「自分が何を大切にしたいか」、キャリア・アンカーには8つのタイプがあります。
- 専門・職能別 ・・・特定の分野で能力を発揮、専門性や技術を高める
- 全般管理 ・・・人を動かすタイプ、集団を統率、権限行使に能力を発揮
- 自立・独立 ・・・自分のペースで仕事をしたい
- 保障・安定 ・・・経済的安定を求める(会社の雇用保険等)
- 独創性 ・・・クリエイティブな作業に従事したい
- 奉仕・社会貢献・・・社会に貢献したり、奉仕したい
- 挑戦 ・・・目新しさや、解決困難な問題に挑みたい
- ライフスタイル・・・仕事、家族、自分のバランスを大切にする
私は今まで3.自立・独立を重視してきました。一つの企業で長く働いてきていろいろな仕事をしてきましたが、人とコミュニケーションを図りながら信頼関係を構築する仕事を得意としてきました。分野は1.専門・職能別かもしれません。その実施過程は、3.自立・独立がつよく5.独創性も大事にしてきたと思います。
心身のバランスを崩した後の私は、重視するアンカーが8.ライフスタイルに変わりました。仕事、家族、自分のバランスを大切にするまさに、私が年始に決めた「働くために生きている」ような生活から「自分の人生をいきる」生活にシフトチェンジしていくこと、働き方を見直すことがベースエンジンとして、「個・私」の幅を広げていくことです。
私は、キャリア・アンカーは変わらないと思っていました。キャリア・アンカーは、環境が変化しても基本的には変わらないものとネットで調べても出てきていました。
先日大学の講師に、キャリア・アンカーが変わることがあるのか質問をしました。講師からは「変わることはあります。わかりやすい例でいえば、子どもができたり、介護をしたり等で変わることがあります」との回答。
一見矛盾する回答。一方は変わらないといい、一方は変わるという。私は何が変わったのでしょう。基本3.自立・独立が私のキャリア・アンカーだと思います。その向きが、キャリアの大義の中では、「仕事やその経歴、進路」から「仕事を中心にしてとらえた人生または生き方そのもの」に変わったのだと思います。私の強みをお金をもらう仕事ではなく、人生、生き方そのものの方で考えるように変化したのだと思います。