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ももさんと7人のパパゲーノ


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土曜日の夜NHKで「ももさんと7人ノパパゲーノ」というドラマが放映されました。


 番組のホームページによるとパパゲーノとは、「死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で“死ぬ以外”の選択をしている人」をさしています。

 

 主人公のももはOL、友達も彼氏もいます。ももは自分が死にたいと思ってはいけないと考えていて、自分で足の甲を傷つけていました。とある月曜日の朝会社に行きたくないとお休みをします。

 

 そこからももの旅は始まります。7人のパパゲーノにあって話をすることで「死ぬ以外」の選択肢を持ち生きる人を知っていきます。

 

 パパゲーノ効果とは、上記のように死にたいと思うけれど死ぬ以外の選択肢を選んだ人等、自殺を思いとどまった例をマスメディアが伝えることで、大衆の自殺を抑制する効果を指すそうです。また、主人公の「もも」という名前は、実際にNHKが運営する「自殺に向き合う」サイトで最も多い投稿名だそうです。

 

 NHKでは「自殺と向き合う」というサイトを運営しており、当事者への取材を重ねたディレクターと脚本家がタッグを組みこのドラマは生まれました。

 

www.nhk.jp

 

 ドラマででてきたパパゲーノには新卒で女性らしさを求められ、セクハラに対して主張をしたら被害者ヅラをしているとレッテルを張られ、今は農園で働いている女性、仕事ができないのだけど、家族のために働く男性、楽しいことを探す男性、社会の仕組みに組み込まれなくても何とか生きているよという男性等々何かを乗り越えてきた7名が出てきました。

 

 「死にたい」と思うこと。

 

 たぶん誰にでもあるのだと思います。ただ、その強弱、重みづけは人により全然異なるでしょうし、ここで指している「死にたい」と思う人は自害をする等重く死にたいと考えている人たちです。

 

 この作品が意図することの真意をどれくらい理解できたかはわかりません。ですが、人はみんな一生懸命生きていると感じました。

 

 ももはじめ登場したパパゲーノたちは、自分の人生に悩み、何らかの理由で自分を認められない苦しみを持ちながら、自分と向き合い、死ぬ以外の選択肢を見つけられた人たちだと感じました。

 

 その悩みは、他人から見ると、「そんなこと?」と思うものかもしれない。他人がどう思うかではなく、その人がどう思うか。

 

 そんなこと気にしても仕方ないよと言われたとしても、その人はその人の価値観で真剣に悩んでいる。そして、その悩みは自分で自分と向き合うことで解消されていく。それには自分の殻に閉じこもらず、人の話を聞いたり、人の力を借りることも大切。

 

 苦しんだから見つけた生きる道。「死にたい」と思うことも含めて自分を受け入れていくことの大切さを感じました。


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