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狂騒曲


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 10月31日はハローウィン、その数日前には韓国で起きた痛ましい事故が起きた。今年のハロウィン当日には、渋谷では仮想した若者たちでいっぱいになったそう。

 

 コロナ後規制がなくなってから初めてのハロウィン。ニュースでは各テレビ局ともに生中継をおこなっており、報道に違和感を感じました。

 

 韓国での事故はとても痛ましい事故。事故の犠牲になられた方、ご家族に、心からのお悔やみを申し上げます。また、この事故のようなことが二度と起こらないように対策を取る必要がある。それは社会の問題です。この事故を報道することには、違和感はありません。

 

 韓国での事故と日本での渋谷からの生放送、ハロウィンという共通のテーマではありますが、日本の報道はやりすぎだと思うのです。ハロウィンという渋谷に集まる若者の行動を助長しているように感じました。

 

 コロナで3年間規制があったことから、フラストレーションがたまり、発散したい、お祭り騒ぎをしたい気持ち、羽目を外したい気持ちもとてもわかります。

 

 コロナ前から感じていることですが、なぜハロウィンは大騒動になるのでしょう。DJポリスという言葉も定着してきました。警察官は自己や暴動が起こらないように必死に警備をしてくださっています。ありがたいです。

 

 ですが、その様子や渋谷の騒ぎを報道していることで、それが日本の若者の象徴的な行動になってしまっている。外国の方も「渋谷のハロウィンは特別だ」という。

 

 若者が羽目を外したくなる衝動を発散する機会は、社会に影響を及ぼさないところにれば良いのだと思います。例えば、国が国立競技場等広い場所を貸し切って、若者たちのハロウィンを通じた表現を楽しむ、場合によっては仮装やパフォーマンスを競うイベントをやってもいいと思います。

 

 社会に影響を及ぼさないところで、若者が思いっきり発散できる場があれば、何も渋谷のように公共の街で、周辺でお店を営む人に影響を与えてまで仮装した人が練り歩く必要もありません。

 

 マスコミが生中継までして放映し、成人式のように問題のある行動をした人をメディアで紹介すること等により、それが日本の文化のように見られてしまう。それが若者であるかのように、それが若者をひきつけているのかもしれません。

 

 社会の状況によりたまったストレスやうっ憤が若者が若者らしさを発散する場がない(少ない)ことが本質的な問題だと思います。

 

 ハロウィンに集まる若者には、騒ぎを起こす人もいれば、清掃ボランティアに参加する人もいます。もし、メディアの報道比率が、騒ぎを起こす人よりも、清掃ボランティアの活動の比重が高ければ、そのような若者が増えるかもしれません。

 

 本来ハロウィンはにキリスト教の祝日「諸聖人の日」というお祭りの前夜祭です。秋の収穫を祝い、先祖の霊をお迎えし、悪霊を追い払うお祭りだそうです。

 

 今の渋谷でのハロウィンは、本来のお祭りの前夜祭の意味があるのでしょうか。もともとの意味とあまりにかけ離れた狂騒曲のように感じます。


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