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家の気配…現地確認


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 先日通勤経路の途中にある○○邸にブルーシートがかかっていて、びっくりした。〇〇邸に面している細い道の入り口に工事の時によくいらっしゃるガードマンがたっていた。私道と考え道を通るのは諦めたことを記載しました。

pleasantbreeze.hatenablog.com

 

 本日の退社後、暗い時間ですが、〇〇邸の状況を確認しに行きました。

 

 この1年数ヶ月、ずっと気になっていたこと。家の明かりが灯らないことに対して、明確な結論がでるのだ。

 

 ○○邸には、おそらくゴミで出ていた空き缶の量や家の雰囲気から、お年を召したご夫妻がお住まいになられていたと思います。1昨年の12月年末に差し迫ったころ前から、家を不在にされていました。

 

 家の明かりが灯らなくなり始めた頃、ご夫妻はコロナにかかってしまったのではないか、入院やホテル療養をされているのではないかと思っていました。もしくは、年末年始期間を挟んで、老夫婦のお子さんかご親戚のところに長く滞在しているのか。その頃、私が住むエリアではコロナの感染者数が多い時期でした。

 

 家の明かりが灯らない期間が長くなり、春になり、もしかすると老人施設等に転居されたのか。と感じはじめました。

 

 夏になっても変化がなく、きっとご夫妻がこの家に住むことはないのだろうということを悟りはじめました。

 

 そうやっていろいろと妄想を重ねてきたこと。覚悟を持って確かめに行きました。

 

 道に面したブロック塀とお庭の部分は解体され、解体された跡地には、解体工事の看板が立っていました。家の外壁はブルーシートで覆われ、唯一覆われていなかった道に面する2階部分、家の窓は取り払われていました。

 

 2階の窓がない窓枠からは空よりも暗い漆黒の闇が見えました。

 

 老夫婦が長い間家を不在にし、家を解体するということは、不動産の所有権が別の人に移ったのかもしれません。看板はハウスメーカーの名前で立っていました。既にハウスメーカーに所有権が移ったのかもしれません。そのうち家を建てる看板が立つでしょう。そのときに、〇〇邸とことなる苗字だった場合は、所有権が移っただけなのかもしれない。同じ苗字であったとしても、〇〇邸にお住まいだったご夫婦の下の名前を知らないので、本当のところはわかりません。

 

 私が知りたかったご夫妻の安否。ほんとうの安否は今もわかりません。ですが、もうあの家から、あの家でご夫妻が醸し出していた温かい生活の雰囲気、夏に縁側にあかりが灯り、野球をテレビ観戦する放送の音が聞こえる。見えないところにある池の水の音、冬にはさざんか、春になる前にはしだれ梅、夏には黄色の小さな花が咲いていたあの木々ももう姿を見せることはない。心配になるほどにたくさんの缶チューハイの空き缶が捨てられることを見ることもきっともうないのだろう。

 

 お会いしたこともない〇〇邸のご夫妻、ご夫妻の豊かな人生の1ページは私の心の中でにしっかりと刻み込まれています。


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