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上司を育ててほしい


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 昔の話です。その機密情報を扱う管理職が、「大変なんだよ」といっていました。もちろんそうだと思います。ですが、その管理職が管轄する仕事の範囲が10あるとすると、機密情報を扱う仕事の範囲は1部です。

 

 その管理職は、機密情報を扱う1部を重視しており、他の仕事に関与できていない状況を機密情報を理由に「大変なんだよ」といっています。

 

 結局はその管理職は機密情報を扱う仕事が好きで、その仕事をやりたいのだと思います。なので、部下に任せられないというよりも、任せたくないように見えます。

 

 その管理職は、他の仕事を軽視していました。ですが、最近は関わろうという姿勢は見せています。ただ、キャパシティがいっぱいいっぱいになっています。機密情報を扱う1部の仕事を減らさずに、ほかのことにも顔を出す。色々任せるのが心配なのかもしれません。機密情報を扱う仕事にもそれ以外も、同じように管理職としての役割を果たさないと、部下は困ってしまいます。

 

 部下は上司に不満を持っても仕方がない。上司の特徴を捉えて、自分の仕事に影響が出ないように、仕事をする。私はそれで上司の責任も引き受けて仕事をしていました。

 

 このような状況をその上の上司に話したら「上司を育ててあげてほしい」と言われました。

 

 それって。。。一瞬部下にとって耳触りの良い言葉に聞こえがちですが、今はやはりおかしいと思います。その上の上の上司が真に言いたかったことは、「そういわないで、上司をうまく利用して、上司に花を持たせてあげたら?」だったのかもしれません。

 

 上司は部下よりもたくさんの給料をもらう分、責任もある。最初から管理職としてマネジメントをすることは難しいかもしれないけれど、「上司を育ててあげて」って、その上の上司さんはその管理職を育てることも仕事じゃないですか。

 

 きっとその上の上司は、管理職としての責任を果たすように指導していたのかもしれません。でも、実際に実行するのは本人。それがうまくいくようになるには確かに時間が必要なのかもしれません。

 

 仮に部下が上司を育てるというよりフォローしたとします。そうすると上司はそれをいいことに、手を抜く。手を抜ける状況をつくったことで、部下が大変なことには変わりはないのです。

 

 上司を育てるのではなく、上司を利用する。それぐらいがちょうどいいのでしょうね。上司の責任の範囲は引き受けない。上司は上司の責任を果たそうとすることが、その上司のマネジメントの成長になると私は考えます。


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