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世の中不公平②


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 昨日、NHKあさイチで放送された“なぜ私たちは…”非正規雇用の悩みという特集があり、その内容を記載しました。今日はその続きです。

pleasantbreeze.hatenablog.com

 

 勤務先にはいろいろな雇用形態の人がいます。経営者(取締役)、執行役員、正社員、契約社員(非正規)、アルバイト、派遣社員(非正規)、出向元から受け入れている人等々、いろいろな人がいます。

 

 正社員の中には、非正規雇用の人よりも、自分の方が「偉い」と思っている、私から見ると謎の勘違いをしている人がいます。また、親会社・子会社の関係で言えば、親会社に勤めている人が、子会社に勤めている人よりも「偉い」と思っている人がいます。

 

 この「偉い」にはいろいろな意味が込められています。自分の方が相手よりも立場が上だ。自分の方が相手よりも給与や福利厚生等待遇がいい。自分の方が相手よりも能力が優れている。等々が込められています。

 

 この中で、事実は何でしょうか。一般的に考えれば、自分の方が相手よりも給与や福利厚生等待遇がいい。ということのみです。自分の方が相手よりも立場が上である。ということは、立場が上なのではありません。立場が上なのではなく、役割が異なっているだけです。その役割の序列から、立場が上にあるとは言えますが、求められている役割があっての立場です。

 

 親会社・子会社の従業員について、親会社で働いている人が子会社で働いている人よりも能力が優れているわけではありません。親会社・子会社は会社組織全体の中で、出資関係、担う役割が違うだけです。また、その会社が担う事業に適性がある、ない。また、やりたい仕事がたまたま親会社の仕事だった、子会社の仕事だったというだけです。そこに勤めている人の能力を表すものではありません。

 

 私はこのように考えています。あまり多くの人に話したことはありませんが、この考えは通じるようで通じない、理解してもらえない方が多いです。そういう人は、自分を「偉い」と思っている人たちです。

 

 その「偉い」と思っている人たちの勘違いから、時に契約社員や派遣の方に作業ばかりを押し付けたり、契約社員や派遣の方のキャリアは考えず、自分の都合の良いように契約社員や派遣の方を操作しようとする人がいます。このような接し方で、契約社員や派遣の方の能力は活かせるでしょうか。

 

 一方で、契約社員や派遣の方の中でも「私は正社員と同等の働きをしていて優秀である」と入社間もない時から自分の理論や理屈を押し通して自分の居場所をつくろうとする人もいます。

 

 周りはその人がどのような人かわかる前に、環境に柔軟になじむ姿勢がないことから、だんだんと距離を置いていくことになり、その人が持つ本来の良さが活きないケースも見てきました。

 

 会社社会で最も権力を持っているのは、経営者、その中でも社長の立場にあたる人です。その権力がある人が自分にとって良い状態をつくろうという思想の人間であれば、その下を形成する組織の人も、権力がある人に取り入り同じような思考で動くでしょう。

 

 一方で、社長の立場にある権力のある人が、従業員や労働力を第一に考え、自分はその良さを引き出すマネジメントを重視するならば、集まってきた労働者の能力は活きていきます。

 

 今の雇用関係のひずみは、考え方の歪みなのかもしれません。

(③につづく)


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