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校庭で遊べない


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 小学校の教育に携わる人と話をする機会があった。今どきの小学生は校庭で遊べないのだそう。子どもが放課後に校庭でサッカーをしたい、野球をしたいというと先生が遊んではいけませんというのだそうです。

 

 子どもたちが放課後に校庭で遊べない理由は根深い。教師は子供がけんか等をした際に、子どものけんかを仲裁する。報告書を書く。その親に報告するという仕事が増えるそうです。

 

 けんかの仲裁においては、教師は子どもに謝る等の手段で解決するようにうながすものの、子どもは納得しない。教師は、なぜあやまらなければいけないかではなく、謝ることによる解決を解くので、子どもはなぜ謝るかわからないまま謝罪をする。謝罪をすることには納得しないで誤っている。だから不満が残っている。

 

 教師は喧嘩をした子供の親に、謝って解決したことを報告する。ここで、報告内容がその親の何かに触れた場合はクレームになる。

 

 というように、子どものけんかは、教師にとって、言葉は悪いけれど余計な仕事を増やすきっかけになる。だから、子どものけんかがおこる、放課後に校庭で遊べないということになる。と私は理解しました。

 

 この話をきいて、びっくりしました。最近子どもが遊ぶ声が聞こえないし、草野球をしている子供たちもあまり見かけない。もしかしたら、先生、学校の教育方針なのかもしれないし、世の中全体のことなのかもしれない。子どもが庭で遊べない理由は複合的な要因だとは思いますしかし私の理解も残念ながら要因の1つではあると思います。

 

 子どもの内は、友達と喧嘩したり、親に隠れて秘密の基地で遊んだりすることから、自分の思い通りにならないこと、友達に会わせること等社会性を学んでいくと思います。子ども社会で学んだだことは、思春期、大人になってからの人間関係の築き方の基盤になると思います。

 

 教師が残業が多く、なり手が不足しているとも聞きます。子どもに授業を教えたり、遊びながら道徳を教えるのが教師ならではの教育の仕事だと思いますが、それ以外の仕事、報告書等が増えてしまったら、本来の教育に手が回らなくなってしまうように感じます。

 

 日本の教育大丈夫だろうか。子ども同士で本気でぶつかりあったり、喧嘩したりをしない子たちは、どの年代でそういうことを学ぶのだろう。心配になりました。


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