石川県羽咋市の気多大社にて「鵜祭」というお祭りがあるのはご存じでしょうか。
気多大社は能登國一之宮です。「鵜祭」は石川県羽咋市のホームページによると以下説明があります。
鵜祭は12月16日の午前3時から気多大社で行われる神事です。
鵜は七尾市(ななおし)鵜浦(うのうら)で捕らえられ、三人の鵜捕部(うとりべ)によって徒歩で気多大社まで運ばれてきます。
その鵜を神前で放し、案上にとまるとすぐに取り押さえ、神社前の海岸に運んで真っ暗な空に放ちます。神前で案上にとまるまでの鵜の動きによって古老が来るべき年の豊凶を占います。
鵜様は、2年ぶりに七尾市(ななおし)鵜浦(うのうら)町の断崖で生け捕りされました。www.yomiuri.co.jp
鵜様道中といって、三人の鵜捕部(うとりべ))の方が、約60キロ、2泊3日かけて羽咋市の気多大社まで歩いて鵜様をお運びになられます。鵜様は気多大社に到着されると餌止めになります。www.asahi.com
12月16日の未明、神事が執り行われました。鵜様の動きで来年の吉凶を占います。北陸新聞によると
鵜様は周囲を見回しながらたたずみ、時折「グァ」と鳴いたものの、約9分間動かなかった。神職が前に進むようにお祓(はら)いをすると本殿の左隅に移動した。「案(あん)」と呼ばれる台には飛び乗らなかった。 40年間神事に臨んできた松尾孝夫名誉宮司は「鵜様がこんなに長く様子をうかがって同じ場所に居座るのは初めて。景気や社会情勢が厳しい時代だが、慎重に進めば明るい1年になるだろう」と読み解いた。 役目を終えた鵜様は、再びかごに入れられて近くの一ノ宮海岸に運ばれた。かごが開けられると、ここでもしばらく動かず、2分ほどたってから羽をばたつかせて夜明け前の海へ飛び立った。
鵜様はとても慎重に動かれ、海にお帰りになるときも2分も動かなかったそうです。鵜様は私たちに何をお伝えになられたのだろう。
温暖化が進む今、鵜様が生け捕りされたことは大変ありがたいことです。ありがたいことに感謝して、周囲の変化に対応するも慎重に歩みなさいとおっしゃっているように思います
いつかまた気多大社をお参りに、鵜浦の断崖に伺いたい。そしていつかは鵜祭に参加したいです。