今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

東日本大震災から12年


スポンサードリンク

 昨日は東日本大震災から12年経つ日でした。昨日は日中出かけており、スマホのアラームを設定していたにもかかわらず14:46に黙とうをすることができませんでした。

 

 今朝NHK日曜討論で、福島県岩手県宮城県の各知事と有識者、復興大臣の対談がなされていました。第1部は福島県、第2部は岩手県宮城県でした。

www3.nhk.or.jp

 

 福島県の部で気になる発言がありました。福島県有識者の方が、「いつのまにか福島の今の現状は、福島の問題になってしまっている。それは違う。日本全体の問題である。日本全体で自分事として考える必要がある」とお話になりました。そして、復興大臣は「私は自分事のように捉えて考えている」と述べました。

 

 そのあとの話を聞いていると、復興大臣は職務を自分事として考えているようではありました。ですが、「自分事のように捉えている」という言葉は、前提として「自分事ではないけれど」がつくと思います。言葉の使い方は難しいと感じました。

 

 私が住むエリアでは昨日3月11日の早朝に地震がありました。グラッと大きく揺れ、一瞬巨大地震が来たのかと思いました。テレビをつけると、同じ頃の時間に北海道でも地震が起きていました。とても怖くなりました。

 

 それでも、14:46に黙とうすることを失念してしまいました。昨日はまるでゴールデンウィークのころの気温でした。出かけていても暑くて3月ということも忘れるくらいでした。

 

 帰宅してニュースを見ると、被災地にお住まいの方が「あの日はとても寒かった」とお話になりました。その時私も、東日本大震災が起きた後の、底冷えするような寒さだったこと、縦列渋滞のように歩いて帰宅したこと、テレビで津波や家事の様子を見て受け止められなかったことを思い出しました。

 

 そして今朝の福島のお話。原発事故が起きた福島。福島は東北電力の管内です。福島第一第二原発東京電力の施設。東日本大震災の前までは、私は福島第一原発・第二原発の恩恵を受けて暮らしていました。

 

 原発事故により故郷に帰ることができない方が苦しんでいる中で、福島第一原発・第二原発の恩恵を受けていた人たちが、この現実を忘れてはならない。自分の問題として立ち向かう問題だと強く気持ちを改めました。

 

 昨日は羽生結弦さんが宮城・セキスイハイムスーパーアリーナアイスショーをされました。その場で羽生さんは、下記引用の言葉を述べられました。胸に深く刻みました。

 「ここは、宮城県民、そして仙台市民、すべての人々にとって、本当に特別な場所です」。震える声で言った。「ここは…ここは、遺体安置所だったんです」  

 

「だから本当に、こうやって、たくさんの今ある命が、ここの場所に集まって、その中で僕がこんな演技をしてしまって、3月11日という日に、この演技をして、ここに氷を張っていいのだろうかという戸惑いは、すごくすごくありました。

 

ただ、今日この『notte stellata』をやって、きっと、震災に関わらなかった人も、震災で苦しんだ方々も、そして震災のニュースを見て苦しんだ方々も、ちょっとでも、希望だったり、優しさだったり、そんな時間ができたのではないかなと思っています。

 

僕が生きて今日という日をみなさんの前で、この会場で迎えることができたのは、少しでも意味があるものになったのかな、と自分を肯定できます」

 

 最後に両手を氷に触れ、リンクを上がった。もう一度マイクを握った。  

 

「どうか最後まで、最後の最後まで、気をつけて帰って下さい。今日ある命は明日もあるとは限りません。今日の今の幸せは明日もあるとは限りません。そうやって地震は起きました。だから、みんな真剣に、今ある命を、今の時間を、幸せに生きてください」

news.yahoo.co.jp


スポンサードリンク