昨日「嫌だからこそ手を抜かない」について記載しました。
人には感情があり、感情には動機づけの面で重要な役割も持ちます。「好き」であれば自然とモチベーションは上がります。「嫌い」であれば、モチベーションが上がることは難しい。それは自然なことです。
仕事が「嫌い」という感情とはどう向き合えば良いでしょう。嫌いという感情を否定したり、罪悪感を感じていたり、蓋をしたら、本当の自分から目を背けることになります。「嫌い」、「嫌だ」と思う感情を素直に認める。それがとても大切だと私は思います。
そのうえで、「嫌な」「嫌い」な仕事をどうするか。仕事をする上でモチベーションがあるに越したことはありませんが、なかったとしても、仕事自体はできます。
働いているといろいろな価値観の人がいます。手を抜く人もいます。一方、手を抜いているように見えても、手を抜いているわけではない。その人のワークライフバランスの中で、今までより仕事の比率を下げている人や自分の心身を鑑みて比率を下げている人もいます。
人間はいつも同じではない。モチベーションがあって、仕事にガツガツ取り組む人、それが絶対じゃない。それに、その状態がずっと続くわけでもないと私は思います。
私はいま、60%、60点がとても大切だと思っています。
大学の試験で言えば、60点が合格、不合格の境です。60点であろうと100点であろうと合格したことには変わりません。合格のなかでも、60~70はC、71~80はB、81~90はA、91~100はSというように評価のランク付けは異なります。
私は60%の力で、60点を必須とし、70点台(大学の評価で言えばB)を目指すことが理想です。70点台と言えば、合格よりちょっと上、標準的なイメージです。
ここでいう60点とは、最低合格点、与えられた業務をきちっとすること。問題なくミスをせずに遂行することです。60%以上は特に人によって、判断基準が違う、もしかすると60%のラインも人によって、相手の人へのイメージで違うかもれません。
ご年配の方で、自分の仕事はこれと決めてそれ以外はやらない。また、その人がやることで面倒なことはできると思う人に仕事を押し付ける人がいます。その人は、相手ができないと思う場合は押し付けない。仕事をやらない(できない)人の方が仕事は押し付けられないのです。
自分に与えられた責任をしっかりと果せればよいのだと思う。そこには公平性があって欲しい。