今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

やりがい搾取


スポンサードリンク

搾取とは搾り取ること。労働に対して正当な対価を払わずに支払う側が利益を得ること。

 

会社で働いているといろいろな役割があることを思い知らされます。

 

 仕事をする上では会社同士でも役割が異なる。例えば、何かを企画実行する会社、そのプロモーションを担う会社、物流する会社、販売する会社。それぞれの会社がそれぞれの役割を担い、どの機能が欠けてもうまくいきません。また、お金や業務の流れは川の流れのように上流が下流につながるというのものの、その機能や役割、力関係には優劣はないはずです。ですが、お金を払う側、上流が偉いと考える人は少なくありません。

 

 会社の中を見ても、組織として、事業を推進する部門、その部門を支えるバックオフィス部門等それぞれがそれぞれの役割を担っています。その部門の仕事が収益に直結するかしないかの差はありますが、どの仕事も必要な機能です。その部門ごとに課題があり、それぞれの難易度があります。こちらも優劣はないはずです。会社によってはバックオフィス部門の方が偉い、事業部門の方が偉いとその企業により考え方も異なります。

 

 会社の中で働く人たちにもいろいろな役割、職層、雇用の人がいます。仕事を推進するうえで総合的な役割を担う人、サポートを担う人、営業や製造技術等専門的なことのみを担う人、それぞれの職層によって、賃金体系が異なるのは職層を分けるという点からも致し方ないことだとは思います。ですが、例えば、総合的な役割を担う人たちが優れていて、サポートを担う役割の人たちがそうでないかというと、そんなことはありません。たまたまその役割をになっているだけです。会社の中では職層や雇用状態で人を見る人も多いです。

 

 サポートを担う人たちは、ご自身の成長やチャレンジ、収入の向上を目指して、より上の職層にあがりたいと考える人も多いです。頑張れば上の職層に、契約社員が正社員となれる可能性があるとしたら、その人たちは、自分の持つ能力を活かし、努力を重ね成果を上げようと頑張っています。その思いはとてもまっすぐです。頑張りすぎたことがある私は、聞いていると心が痛み辛くなります。

 

 絶対評価で基準を超えた人が職層の変更や、正社員になれるなら、人を活かす素晴らしい仕組みです。目の前に人参をぶら下げておいて、仕組みはあれど、実際には実績を作る程度の対応ならば、それはやりがい搾取だと思います。

 

 仕事をする上でサポートを担う人を機能として設けるのであれば、その人たちの成果とやりがいを正当に評価する仕組みよりも、実現性が重要だと思います。それは、その人たちの努力では変えられないこと、会社が、社会が変われるかどうかです。

 

 今の世の中全体に言えることなのかもしれません。一人ひとりの多様性を活かせる社会は程遠いのでしょうか。

 

 いただいた気づきから、私は自分を大切にする。自分を活かす。変えられないことに注力しないを実践していきます。

f:id:pleasantbreeze:20220217133611j:plain


スポンサードリンク