大学の授業で学んだリーダシップについて、学びと気づきを書いています。1回目はリーダーシップには種類があり、一つも絶対のものはない、私がリーダーに対して単一のイメージを持っていることを記載しました。
2回目は私の持つリーダー像と実際を振り返ってみて、リーダーの多様性と素晴らしいリーダーシップを発揮した人が左遷された記事を読んだことを記載しました。
2回目の続きです。Aさんは、瀕死の部署を再生させ、部下たちに仕事の楽しさ、やりがいまでも教える素晴らしいリーダーシップを発揮しました。それなのに、左遷させてしまいます。上司が望んでいたことは瀕死の部署を再生することではなく、終わらせること、それに背いたから。再生させた事業は評価されても、Aさんは評価されない。
著者である健康社会学者河合薫さんによると「昇格と責任について」
プラス要因:学歴、早い時期での評価、昇進意欲、指導力等
マイナス要因:責任感や几帳面さ、
一切関係ない:忠誠心、明るさ と分析されています。
10数年前の話です。河合薫さんの講演を聞きに行きました。その時河合さんに質問をしました。講義の内容も質問に対するご回答も正直にあまりピンときませんでした。(河合薫さんは丁寧に答えてくださいました)
おそらくその時の私は、河合さんがお話になることを受け止めることができなかったのだと思います。
昇格について、昇格すると労働の対価として目に見える金銭的な報酬が上がります。その昇格という評価を得づらい要因として、「真面目さ、几帳面さ」があがる。一切(評価に)関係ないものに「忠誠心、明るさ」があがる。まじめにコツコツと積み上げるよりも、嘘や無責任な人の方が報酬を得やすい。
そういう目で周りを見回し、過去を振り返ってみると、妙に腑に落ちるものがあるのです。この人がなんで評価されるの?という無責任な人。上ばかり見るイエスマン、上の人が言うことがすべてで自分の考えがあまりなく圧をかけてくる人等、仕事に対しての「真面目さや几帳面さ」はあまり感じません。「真面目さや几帳面さ」を感じる人は、調和、調整型のような気がします。
多くの上司は、若手社員や特に女性やアシスタントといった補佐的な業務を中心に担う人に対して、「まじめにコツコツやることが大切」とか、「真面目さや几帳面に仕事をしていると必ず誰かが見ている」、「会社への愛社精神、忠誠心を大切にするように」、「明るさや思いやりをもってみんなが気持ちよく働けるように」と会社や上司への忠誠心を求めているように思います。
男性だったり、上司の言いなりに動ける人、役員の威を借りるタイプ等々、おそらく上司にとって、都合が良い人が、評価されやすいのだと思います。
(④につづく)