今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

曇ったメガネ


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 先日同僚Iさんとマネジメントをする立場にあるAさんの話をしました。

 

 「Aさんは自分の信念、理想がしっかりあるタイプ。自分に厳しい分、他人にも厳しい面がある。一度Aさんがダメだと感じたタイプ、嫌いと判断したタイプの人とは口も聞かなくなる。好き嫌いが激しくて、自分のお気に入りは子飼いのように目を掛けて、可愛がっているのがありありとわかる。その差が激しい」と話していました。

 

 別の同僚は、会議で発言をしたときに、Aさんに聞いてもらえなかったそうです。そのことから、私は仕事ができないんだな。より自信がなくなった。と寂しそうに話していました。

 

 その聞いてもらうという意味は、「発言を取り入れる」という意味ではなく、「切り捨てられた」ように感じたそうです。それはつらかっただろうと。共感しました。

 

 「話を聞いてもらえない」と感じたことは、おそらくその人だけに対するものではありません。おそらく、信念が強い分、「自分と異なる考えの人」が言う発言に対する態度なのだと思います。なので、気にすることはないと思うのですが、マネジメントをする人とそのメンバー、マネジメントをする人にこの態度をされるとメンバーはやる気をなくします。このすれ違いは負のループの入り口と感じました。

 

 働いていると、何の仕事をしているのかよくわからない人がいます。そういう人の多くは、残業目当てなのか、日中はのんびり仕事をして、定時が過ぎると仕事を始める人がいます。おそらく、残業代目当てなのでしょう。それを知らない人からすると、残業をしている=仕事をしている=仕事量が多い=忙しいと見えます。

 

 表面だけ見ていればそう見えます。ですが、興味をもってその人を観察すると、パソコンのキーをたたく時間が異様に短かい、日中席を外している時間が長く、どこにいるのかわからない。眠そうにしている等大体の推測はつきます。

 

 その状況をマネジメントをする立場の人に伝えた時、それが真実であったとしても、マネジメントをする立場の人が見えている世界が表面的な世界だとしたら、仕事をしていない人のちょっと仕事をしているところだけを見ていたら通じないのです。

 

 マネジメントをする人の評価の基準が、好き嫌いだったり、表面的なもので仕事をするしないを判断しているのなら、それは曇ったメガネをかけていることと同じです。伝えたことを受けとめて、ほんの少しでもその目で見ることができていたら。

 

 どんなに優れた人でも、人の好みがあります。完璧な人はいないけれど、この部分を感情的に見てしまう、曇ったメガネをかけてしまうことは残念です。何より部下が「自分のことを理解してくれていない」と感じることからのモチベーション低下は負のループに陥る要因と感じました。


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