今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

ずっと同じではいられないものですよね


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 今日のお昼、偶然先輩と一緒になり一緒にお昼を食べました。

 

 その先輩と私は、20年くらい前に一緒に仕事をしたことがあります。先輩は他部署から仕事を受託するような仕事をされていて、私は自部署の仕事を委託するような立場でした。

 

 その頃の私は、入社した動機に近い仕事を担当できるようになり、意欲に満ちている頃でした。今思えば、バカがつくくらい働いていました。働きながら色々と自分でできることが増えていくのが楽しかった頃です。日付が変わるまで働いてタクシーで帰ることもしばしばありました。

 

 その先輩といろいろはなしているなかで「今は昔のように意欲溢れて働いているわけではないの。今やっている仕事は興味がありませんが、それはそれでいいのかもしれません」と話したら、先輩は「いつも、いつまでも同じペースで働いている人はいないですよね」とお話しになりました。

 

 色々と話をしていく中で、「今は昔のように熱意をもって仕事をする気持ちにならない」と私がいったら、先輩は「ずっと同じエネルギーでいることはないですよね」と。そして、「数年前の選択を誤りました」と話したら、「それがわかるのは辞めるとき。辞めるまではなにがどうかわるかはわからない」とお話しになりました。

 

 先輩は打ち合わせがあり、早めに席に戻られました。先輩が帰ったあとも、先輩が話してくれた言葉が心に残り続けました。そして、かもめ食堂という映画の言葉を思い出しました。

 

 「ずっと同じではいられないものですよね。 人はみな変わっていくものですから。」

 

 これはかもめ食堂の主人公、小林聡美さんが演じるサチエが、目的なくフィンランドにきた片桐はいりさん演じるみどりかもたいまさこさん演じるまさこに言った言葉。

 

 映画で用いられた解釈とは異なります。私がその言葉を思い出したのは、今まで生きてきた経験をもとに物事の良し悪しを判断している。当時の自分の判断基準が、今の自分の判断基準となることが正しいことではない。

 

 例えば「いつも明るく元気いっぱいで生き生きと働いている」ということが、他人から見たその人のイメージであり、本人もそうありたいと考える価値観だったとします。ですが、それがいつもそうかというと、それがずっとつづいていくかというとそうではない。

 

 そうではないことを受け入れられないとしたら、それは、そのひとが「いつも明るく元気いっぱいで生き生きと働いている」という過去の価値観に縛られているということ。自分は「いつも明るく元気いっぱいで生き生きと働いている」であらなければならないと自分を縛りつけてしまっているのだと思います。

 

 死ぬ時に自分の人生を振り返った時に、とってもつらかったり、失敗したことをどう感じるか。これからその経験からどういうふうに生きていくかが大切なのだと思います。

 

 今までもよい時もあれば悪い時もあった。だけど、その状況がずっと続いてきたわけではない。自分を取り巻く環境は常に変わってきた。そして、もし変わらないと感じるものがあるのなら、それは自分の観念が変わっていないだけなのかもしれない。

 

そんなことを昼休み考えました。


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