今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

バイバイ共和国


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 お休みの日の夕暮れに子どもたちが「ばいばーい」、「ばいばーい」と挨拶を交わしている声が聞こえることがあります。

 

 「バイバイ!」とあっさりと終わることもあれば、大勢で遊んでいたのかお互いの姿が見えなくなるまで大きな声で「バイバーイ」、「バイバーイ」と何度も言葉を交わしあうときもあります。

 

 姿は見えませんが、声の感じから小学校中学年位の男の子同士だったり、女の子同士のような気がします。男の子同士の方が多いでしょうか。「バイバーイ」と聞くと嬉しくなり、聞こえなくなると私もちょっと寂しい、ほろ苦いような気持ちになります。

 

 私はこの「バイバーイ」、「バイバーイ」という言葉の交わしあいを「バイバイ共和国」と名付けています。完全なる造語です。

 

 幼いころ私も近所の子供たちで夕暮れまで遊んでいました。みんなと「バイバーイ」、「バイバーイ」と挨拶を交わしていました。そのころの社会は、学校だったり、近所の子たちと遊ぶこと、そこからたくさんのことを学んだように思います。

 

 心理学でギャングエイジという言葉を習いました。小学校3~5年生代の子供たちが集団や仲間で秘密の場所に立てこもったり、結束します。大人の目を盗んでた探検することもあります。こうやって社会のルールを学んでいくのです。

 

 最近では塾やゲームの浸透などからこのギャングエイジは事実上無くなってしまっているようです。「バイバーイ」、「バイバーイ」という言葉の交わしあいを聞くと嬉しくなります。今でもギャングエイジが残っているのではないかと嬉しくなるからです。

 

 自分のころを思い出してもこの経験は楽しかったし、いろいろなことを学びました。みんなに個性があること、考えが違うこと。そんな仲間との結託は楽しかったし、仲間と別れるときはほろ苦く、寂しく「バイバーイ」、「バイバーイ」と言葉を交わしていました。

 

 そんな気持ちを思い出し、また昔が良かったというわけではありませんが、子どもが子どもたち仲間の中で学ぶ機会がたくさんあるといいなと思う夕暮れでした。


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