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通信制大学のこと⑥


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 通信制大学での交流と得た気づきについて振り返ります。

 

 オンラインスクーリングでも、ズームのブレイクアウトルームの機能により、少人数で対話をすることもあります。科目によっては、心理学とは別の内容を先行する人と一緒になることもあります。まったく異なる視点で話が聞けるので勉強になります。

 

 真冬にノースリーブで参加している人がいました。講師が「どちらから参加ですか?」と尋ねると中東からとの回答が、びっくりしました。時差はありますが、やりくりすれば海外からも学べるのです。すごい時代です。

 

 海外では、アメリカやオーストラリアから参加している日本の方、国内では北海道から沖縄まで色々なエリアから参加している人、また表示されるお名前から、アジアの隣国から参加している方もいらっしゃいました。その方たちは日本に住む方か隣国から参加されているのかわかりませんが、これもすごいことだと感じました。

 

 先生は年下、年上の先生もいます。先生への敬意にもちろん年齢は関係ありません。学生同士もお互い人としての敬意を持ち合わせていますが、無駄な気遣いはしません。そして、自らの意志で学ぶことを決めてきている人たちなので、良い刺激を受けます。これは学びに対する本来の姿だと思います。

 

 以前講師が、「働きながら土日の貴重なお休みにスクーリングに来るのは大変なことで敬意を表します。通学生の学生とは違う緊張感を感じています。多くのことを持って帰ってもらいたいと思い授業の準備をしてきました」とお話でした。

 

 通信制大学を通じての人との交流、学びを得てからは、会社での序列社会というのは、まったくもって異様だと感じました。会社にいると序列社会が当たり前です。私は世の中を知らなかったことにやっと気がつきました。

 

 自分が勤めている会社の中が世の中のすべて、そこで居場所をつくり能力を発揮する。それはとても狭い視野でした。それ以外の社会を知らなかったのです。

 

 私は自分が入学した大学に対してあまり良い印象を持っていませんでした。今では、この大学だからここまでこれたと思っています。通信制大学を出ても意味がないという人もいますが、これも序列社会の考え方です。

 

 実際に私は通信制大学で学び、いろいろと成長できたと思います。世の中で就職等の観点から考えたら、通学生の大学で学んだ人が有利なのかもしれません。ですが、本当に大切なのは、学生が学びを通じて、何に気づき、何を実践していくかだと私は思います。

 

 学びを自分が活きることに活かすかどうかはその人次第。これからはそれが問われていくと思います。(⑦につづく)


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