通信制大学に編入し、卒業しました。そのことを振り返っています。①では、大学生活で経験したいこと、目標を達成できたこと、それに流行ると決めたことが大事だったことを書きました。
卒業式では、学長の祝辞、卒業生代表の答辞に涙しました。学長の言葉、通り一遍のお祝いではなく、ご自分の言葉でお話されていました。その中で最も印象に残った言葉。
「働きながら、子どもを育てながら、家事をしながら、そしてコロナという環境の変化の中で、学び続けることは本当に大変だったと思います。しかし、皆さんが今日を迎えられたことには、皆さんご自身が学ぶことの楽しさを感じ、学びが役立つことを実感できたから学び続けられたのではないでしょうか」とのお言葉でした。
続けられたことは、学ぶことで得られることがあったからだと感じています。そして、学べば学ぶほど、学ぶことの楽しさを感じました。苦しくてもやり遂げたいという気持ちにもなりました。実際の仕事や生活で役立っていること、例えば説明の仕方や論理構成、心理を学ぶことで、人それぞれ違う価値観を持っていて、同じ人はいないこともわかるようになりました。
卒業生代表の謝辞は、最も優秀な成績を収めた方が述べられました。その方は人生の節目で学びを決めたようでした。学びやすい環境を整えてくれた大学への感謝、学んだことを実学で生かすことの気づき、共感できるお話がたくさんありました。
卒業式に出て、私はこの大学の門戸を叩き、本当に良かったと感じました。世間では私が卒業した大学や通信制大学を、通学生よりも低く見る人もいます。実際に私もそういう目で見ていました。
しかし、通信制大学、卒業した大学の素晴らしさ、学びの世界を私は知っています。その素晴らしさはその場に関わる人しか知り得ない世界かもしれません。通信制の大学では、本当に学びたいと思う人、働きながら等学業のみを専業としない人達が多くいます。また、通学制に通う年代の方で学業を専業に通信制で通う人もいます。
学ぼうとする前向きな意識の集合体は、通学制にも通信制にもあります。対象の特性から、通信制では、私が通った学校では大学側が実学になるようにと工夫して教えようとする意識のエネルギーのようなものは、経験しないとわからないことかもしれません。
大切なことは、今を楽しむ、今を大切に生きるという気持ちをずっと根底に持ち続け、意識を今に向けていたからいろいろと気づけた、感じることができたように思います。(③に続く)