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論点のすり替え①


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 ジャニーズ事務所の2度目の記者会見が行われた。記者会見では①ジャニーズ事務所の名称を変更し、被害者補償をするための会社とし、補償が完了したら廃業すること。②タレントマネジメントは新企業を立ち上げ、エージェント契約を主にする。またタレントの所属も認めるという内容でした。時間は2時間に限られ、1社1人1問をルールに、幅広く答えたいという趣旨で開催された。

 

 会見の翌日、記者会見の参加者、質問者に対するNGリストがあることが判明した。ジャニーズ事務所は、自分たちはそのリストを作成していない。作成したのは広告代理店で、井ノ原副社長が、「宛てないとダメでしょ」と発言していたと弁明、会見を委託した広告代理店に、リストを作成したことを謝罪して欲しいと述べた。それに応じて広告代理店は謝罪した。

 

 なんか、とってもとっても残念で後味が悪いです。

 

 広告代理店はクライアントの意向には背かないと思います。広告代理店のお仕事として、進行をスムーズにするためにリストを作ろうとすることは考えられます。しかしながら、どの基準でリストをつくるかは、余程懇意に仕事を重ねてきた代理店でないとわからないと思います。

 

 そして、広告代理店は、業務の委託者(代理店にフィーを払う人)が「やらないでほしい」等マイナスの意向を示した場合には、広告代理店はその意向が正しかろうが正しくなかろうが、法律を違反することでない限りおおむね従います。その会見の責任者は発注者なのですから。少なくとも私が一緒に仕事をしてきた方達は、広告代理店としてプロの見解を述べたうえで委託者の意向に沿って動いていらっしゃいました。

 

 あのリストを持ち込んでいた代理店の方の目的は、指名したくない記者がどこに着席しているかを調べて、司会に教える。司会は、その人を当てないようにする。そのような仕組みでしょう。現に司会者が「顔が見えない」という発言もあったと報道で読みました。

 

 広告代理店が当日の運営をどのように切り盛りするか、普通の企業で働いている、広告代理店と仕事をしたことがある人間からすると、あり得ないと思います。そのような場合、必ず、広告代理店が作った現場運営マニュアルのようなものを作成し確認するものです。「代理店」なのですから。

 

 ジャニーズ事務所は広告代理店に「謝罪」を求めました。そして、その代理店は謝罪」をしました。その代理店にしてみれば、自分たちの仕事はそのレベルと表明したことになります。

 

 その時点で、両社の関係は、もともとこのような主従があり、謝罪をせざるを得なかったのか、もしかすると、その代理店は本当にそのレベルの仕事をする会社だったのかもしれません。

 

 真相、深層は不明です。いずれわかるでしょう(②につづく)

 


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