今を大切に生きる

心豊かに生きていきたい

流動性知能と結晶性知能


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 心理学で学んだこと。「流動性知能」と「結晶性知能」

 

 「流動性知能」とは、記憶力や計算力、頭の回転の速さをあらわす知能の側面を指します。青年期をピークに衰退するといわれています。

 

 「結晶性知能」とは言語理解や経験的判断など、スピードよりも作業の質に関係する知能の側面を指します。成人期になっても、さらには老年期になってからも向上し続けると言われています。

 だいぶ大人になってから始めた勉強、「流動性知能」が衰退していることを実感しています。見事なほどすぐに忘れてしまいます。あまりに忘れてしまうことを知人に話したら、「アウトプットするのがいいらしいよ!」ということを書いた。

pleasantbreeze.hatenablog.com

 

 通信制大学の勉強では、資格試験を勉強するときのような問題集のようなものがありません。読んだテキストを自分の言葉でアウトプットするよう心がけていますが、やはり数日たつと忘れています。

 

 「結晶性知能」が成人期、さらには老年期になっても向上するというのは、自分の経験値や実感値としてもわかるような気がします。

 

 大学の勉強、仕事、生活といういろいろな面において、「結晶性知能」を実感しています。例えば、モノの判断軸というような面で、「流動性知能」が活発な時期、青年期の判断は直感的に判断できるというかスッと軽やかであったように思います。(言いたいことは、その時の知恵や記憶の目の前に見えていることを、その時の視点で軽やかに判断していたように思うということです。

 

 それから生きてきていろいろな経験、うまくいったことも、失敗したことも、思い通りになったことも、ならなかったことも、痛い目にあったことも、その経験やいろいろな縁で結びついて、判断する軸が深まったように思います。いろいろが積み重なったことで、総合的にモノを見て、新しい判断基準もできたように思います。

 

 また、工夫したり、アレンジしたりと幅広いことから考えて、合理的に作業効率を高められていることもあると思います。

 

 それは、年齢を重ねていること(生きるという経験を積み重ねていくこと)で成長する知能だとも思います。

 

 大学の勉強でも、はっきり言葉は思い出せないのですが、うすらぼんやりと概念や理論がつながっていったり、連動することが見えてきたり等があります。

 

 心理学という万人共通の主観の学問ということもあるかもしれませんが、この年で学ぶから見えてくることもあるでしょう。覚えられるに越したことはありませんが、今だから深められる土台というか、幅もあるように思います。

 

 一億総活躍社会といいながらも、高齢者だったり、女性だったりの能力発揮を真に期待しているかというと、私はそうも思えないところがあります。

 

 社会においても、それぞれの人、年齢の得意分野、不得意分野があると思います。良い意味で多様な人たちが相互に良いところを活かせる時代が来たらいいなと思います。

 

 時代にはかかわらず、誰しもが生きている限り必ず年を取ります。健康に自分の生活を楽しめるように生きていきたいと思います。


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